- 動画教材:馬渕磨理子先生の解説
- 動画の主要なポイント
- 金融政策と市場の動向
- 注目される企業セクター
- 日米金利差と為替
- 経済・政策提言
- 日中関係とインバウンドへの影響
- 東京市場の動きに焦点を当てたタイムライン
動画教材:
馬渕磨理子先生の解説
動画の主要なポイント
金融政策と市場の動向
- 日本は12月の利上げを織り込み始めており、ニュース時点(11月27日木曜日の全場)では60%から62%程度が予想されています。
- 日銀が金利を引き上げると、基本的には経済を冷やし株価が下がる可能性があります。しかし、現在マーケットは強く、利上げイコール株安ではないシナリオが日本でも成立しつつある可能性が示唆されています。
- 利上げをしても日本株が崩れずにこれを吸収できれば、日本株はさらに評価される可能性があります。
- 国内では、実質賃金がプラスになるまで利上げを待つべき(来年や3月頃)という考えと、12月に利上げをすべきという2つの考え方が混在しています。
注目される企業セクター
金利上昇を織り込み、以下のセクターや企業が買われています(11月27日木曜日の全場時点)。
- 銀行・保険株: 金利が上がると当然強いセクターであり、三菱UFJ、三井住友FG、みずほFGなどのメガバンクや千葉銀行、横浜フィナンシャルグループなどの地方銀行も急騰しています。
- 建設・不動産: インフレ社会では賃料を上げられる、あるいは建設需要の逼迫から、三井不動産や戸田建設、清水建設、鹿島建設などが上昇しています。特に建設は、福首都構想(大阪)関連の動きも影響しています。
- 値上げが可能な国内企業: 食品(例:森永乳業)や小売(例:イオン)が上昇しており、日本がインフレ社会に入り、値上げが容認される強い経済になることを市場が織り込んでいる可能性があります。
- 高配当銘柄: 高配当利回りが高くても、それより高い配当を出している会社が注目されています。
- 電力株: 北海道電力は、北海道知事が原発再稼働を容認する発言をしたことで、株価が急上昇しました。
日米金利差と為替
- アメリカは12月に利下げする可能性が高まっており、その確率は85%近くに上昇しています。これは、FRBのパウエル議長の後任候補としてハセット氏(利下げを好むタイプ)の名前が上がっていることも背景にあるとされています。
- 日本が利上げし、アメリカが利下げするという状況は、日米金利差縮小につながり、ドル安・円高を招きやすいです。
- 為替レートは、利下げ観測などから加工トレンドとなり、158円近くまで上がっていたところから156円台となっています。
- 過度な円安は国民生活(食料品やエネルギー価格)を苦しめるため、国民感情的にはもう少し円高の方が良い水準であると考えられています。
経済・政策提言
- 政府は、日本版同時再出改革の本格始動に伴い、財務大臣が国民に対し、無駄だと思っている補助金などの情報提供を呼びかけています。
- 【提言】 日本には、ドル基軸(米国)やレアアース(中国)のような強いものがないため、データセンターのインフラ受け入れを強化し、電力供給を安定させることで、アジアにおけるデータの覇権を握るべきである。これは、日本が受け身の経済から脱却し、日本初の新しい地政学を築く提案です。
日中関係とインバウンドへの影響
- 高市総理の発言を受け、日中関係が悪化しており、中国からの旅行自粛やホタテ輸出の差し止めなどにより、日本経済に約2兆円の経済的ダメージが出る可能性があるとされています。
- インバウンド企業の中には、今回の件をきっかけに中国への依存度を下げ、欧米をはじめとする他の地域からの顧客受け入れを増やす努力をしたいという声があります。欧米客は滞在期間が長く、一人当たりの消費額が高いためです。
東京市場の動きに焦点を当てたタイムライン
先週の振り返り:東京市場の動向(11月24日〜11月28日)
この期間、東京市場は米国の利下げ期待を背景に上昇基調となり、日経平均は4日続伸し、週末には5万円台を回復しました。
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日付 |
曜日 |
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11/24 |
月 |
国内休場。 |
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11/25 |
火 |
米国での利下げ支持発言が好感され、買い先行で開始した。日経平均は49,000円台を回復し、**一時49,182円(556円高)**をつける場面があった。その後、戻り売りに押され、日経平均は前日終値を挟んだ狭いレンジで動き、小幅高で終了した。TOPIXは小幅続落となった。 |
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11/26 |
水 |
米経済指標が予想を下回り利下げ期待が高まったことを好感し、買い先行で開始。日経平均は49,000円台を回復し上げ幅を広げた。午後に**一時49,749円(1,090円高)**をつけた。5万円に接近すると戻り売りに押されたが、日経平均は続伸し、TOPIXは3営業日ぶりに反発して終了した。 |
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11/27 |
木 |
米国株の4日続伸(利下げ期待継続)が買い材料となり、続伸して開始。日経平均は5万円台を回復し、**一時50,322円(763円高)**をつけた。昼休み中の先物売りに押され午後は5万円を割り込みそうになったが、取引終了にかけて持ち直し、終値では17日以来の5万円台を回復した。TOPIXも続伸し、終値ベースの過去最高値に接近して終了した。 |
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11/28 |
金 |
米国市場休場のため、材料不足で様子見ムードが広がった。日経平均は小幅安で推移する時間が長かったが、TOPIXはプラス圏で推移する時間が長かった。午後は積極的な売買が手控えられたが、取引終了にかけて買いが優勢となり、日経平均は5万円台を維持し4日続伸。TOPIXは3日続伸し、過去最高値に接近して終了した。 |
補足
(2025年11月24日〜28日)は複数の金融政策や財政関連の動きがマーケットに影響を与えています。
📊 主な出来事と影響
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米FRBの12月利下げ観測再燃
米国の景気指標(ダラス連銀製造業指数や消費者信頼感指数)が弱く、FRBが12月に利下げする確率が85%まで高まったことで、ドル安・円高の動きが強まりました。 -
日本の金融・財政政策への思惑
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英国秋季予算案の通過
英国では財政余力拡大が意識され、ポンドが対ドルで1.32台、対円で207円台まで上昇するなど「事実での買い」が強まりました。 -
日本株市場の動き
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個別材料
トヨタの世界販売・生産が過去最高を更新し、主力株に追い風となったことも指数を支えました。
📝 まとめ
この週は、米利下げ観測、日本の大型財政出動、日銀の利上げ警戒、英国予算案通過といった複数の要因が為替・株式市場に影響を与えています。取引量は感謝祭休暇で減ったものの、相場は材料に敏感に反応していました。