自分を育てるためのブログ

自分自身が後で読み返して価値を感じられるような内容を目指します

「あいつは分かってない」と思った瞬間、何が始まってる?

 


層 -1:摩擦(Friction)

「あいつ、マジで話通じない」と笑うとき、あなたの輪郭は、もう静かに崩れはじめている。


層 0:共鳴(Resonance)

SNSで誰かの間違いを見つけた瞬間の、あの変なワクワク。

「理解力なさすぎ」と打ち込む指先が、どこかで「自分はあちら側ではない」と確認して、ホッとする。その全能感みたいな、心臓が跳ねる感覚。何かを守れている気もするし、でも同時に、何かが決定的に損なわれているような、得体の知れない重み。


層 1:事象(Scene)

暗い部屋、布団の中で光るスマホ。

画面の向こうの「人間」が、いつの間にか「処理すべきバグ」にしか見えなくなっている。指先が熱くなって、呼吸が浅い。

自分の視界がどれほど冷たくなっているか。ふと寒気がして、鏡の中の自分と目が合ってしまったような、あのざらついた静けさ。……あの時、本当は何を見ていたんだろう。


層 2:構造(Mechanism)

もし今、「あー、いるよね」って思ったなら。

その一瞬、自分がどちら側に立っていたか、もうよく分からなくなっているはずです。「冷笑はダメだ」という正解をなぞって、また誰かを「分かっていない人」の箱に放り込む。

気づかないうちに、誰かを外に置く動き。この文章を書いている私も、読んでいるあなたも、今この瞬間にそのループの中に閉じ込められて。出口なんて、最初からなかったのかもしれない。


層 3:余白 / 澱(Sediment)

この文章を読んで、嫌な気分になったのか、それとも「いい分析だ」と満足したのか。

その感情に名前をつけられないまま、ただ、指が止まる。

……ねえ、私たちが今「分かった」と思っているその場所は、本当は。

何が減っているのか分からない。ただ、前と同じではいられない感じだけが、そこにある。


この、喉の奥に引っかかったままの何か。さっさと忘れて次の投稿を読みに行くこともできるけれど。……今、あなたの足元、どうなっていますか?