- まず、市場に差し出せる価値を大きく分ける
- さらに一段深くすると
- そして、ここで一つ反対側から考えたい
- もう少し細かく「売り物」を並べてみる
- ここで面白い分類がある
- 今は「何が売れるか」を決めなくていい
いいと思います。ここでは「自分には何ができるか」から考えるより、市場で交換されている価値にはどんな種類があるのかを先に並べるほうが考えやすいです。
しかも、「価値=特別な才能」と考える必要はありません。市場では、かなり地味なものも普通に売れています。
まず、市場に差し出せる価値を大きく分ける
私は次の 12種類くらいに分けると見通しがよいと思います。
| 種類 | 相手が得るもの | 典型例 |
|---|---|---|
| ① 作業代行 | 自分でやらなくて済む | 入力、整理、発送、清掃 |
| ② 時間短縮 | 時間が浮く | 調査、要約、効率化 |
| ③ 手間の削減 | 面倒から解放される | データ整理、資料作成 |
| ④ 問題解決 | 困っていることが解消する | 業務改善、トラブル対応 |
| ⑤ 判断支援 | 判断しやすくなる | 比較、分析、選択肢整理 |
| ⑥ 情報提供 | 知らなかったことが分かる | 調査、レビュー、解説 |
| ⑦ リスク低減 | 失敗しにくくなる | チェック、監査、確認 |
| ⑧ 品質向上 | 結果が良くなる | 校正、編集、改善 |
| ⑨ 仕組み化 | 同じことを繰り返せる | マニュアル、テンプレート、業務設計 |
| ⑩ 制作物 | そのまま使える物が手に入る | 文章、画像、動画、資料 |
| ⑪ 集客・販売 | 顧客や売上につながる | 広告、営業、記事、SNS |
| ⑫ 体験・娯楽 | 楽しさ・面白さを得る | 小説、漫画、ゲーム、動画 |
ここで重要なのは、「何を作れるか」だけが市場価値ではないことです。
たとえば、
「情報を調べられる」
だけなら普通です。
でも、
「大量の情報から、意思決定に必要な部分だけを整理できる」
となると、⑤判断支援という別の価値になります。
さらに一段深くすると
市場でお金が動く理由を考えると、かなり単純化できます。
相手の状態を
Before → After
に変えることです。
たとえば、
-
分からない → 分かる
-
面倒 → 楽になる
-
遅い → 速くなる
-
決められない → 判断できる
-
散らかっている → 整理される
-
間違っている → 正される
-
不安 → 確認できる
-
毎回ゼロからやる → 再利用できる
-
自分ではできない → できるようになる
-
売れない → 売れる
-
退屈 → 面白い
という具合です。
だから、
市場に差し出せる価値=「他者の状態を変える何か」
と捉えると、かなり広がります。
そして、ここで一つ反対側から考えたい
「自分には何の価値があるんだろう?」
という問いは、実は少し危険です。
なぜなら、自分の中を探しても市場価値は見つからない場合があるからです。
市場価値は、
自分が持っているもの
↓
相手が必要としているもの
↓
交換可能な形にする
というところで初めて成立します。
たとえば「論理的に考える能力」があったとしても、それ自体を買いたい人は少ない。
しかし、
「複雑な業務を整理して、問題点を見つける」
なら商品になる可能性があります。
つまり、
能力 → 価値
ではなく、
能力 → 相手の変化 → 価値
なんですね。
もう少し細かく「売り物」を並べてみる
ここからは、実際に副業になり得るものを、かなり雑多に並べます。
A. 手を動かす
-
データ入力
-
商品登録
-
文字起こし
-
リサーチ
-
商品の発送
-
写真整理
-
ファイル整理
-
Excel入力
-
データクリーニング
-
校正
-
採点
-
商品チェック
B. 頭を使って整理する
-
情報収集
-
情報の分類
-
比較表作成
-
要約
-
調査報告
-
市場調査
-
文献調査
-
商品比較
-
問題点の洗い出し
-
業務フロー整理
-
マニュアル化
C. 「考える」を売る
-
原因分析
-
仮説づくり
-
意思決定支援
-
リスク分析
-
問題構造の整理
-
選択肢の整理
-
議論の整理
-
アイデアの検討
-
計画づくり
-
改善案の比較
D. 文章を売る
-
ブログ記事
-
商品説明
-
マニュアル
-
FAQ
-
メルマガ
-
台本
-
編集
-
校正
-
リライト
-
構成案
-
解説記事
E. 「仕組み」を売る
-
Excelテンプレート
-
Googleスプレッドシート
-
Notionテンプレート
-
チェックリスト
-
業務マニュアル
-
作業手順書
-
管理表
-
データベース
-
自動化
-
AIを使った業務フロー
F. 知識を売る
-
解説
-
教材
-
電子書籍
-
有料記事
-
FAQ
-
データ集
-
用語集
-
調査レポート
-
ニッチな専門情報
G. 作品を売る
-
小説
-
漫画
-
イラスト
-
写真
-
音楽
-
動画
-
デザイン
-
3D素材
-
テンプレート
-
デジタル素材
H. 「人と人の間」をつなぐ
-
営業
-
仲介
-
顧客対応
-
採用
-
コミュニティ運営
-
マッチング
-
インタビュー
-
ヒアリング
-
ファシリテーション
ここで面白い分類がある
私は、さらに
「価値を生み出す場所」
で分類するのも有効だと思います。
市場に差し出す価値
│
┌──────┼──────┐
↓ ↓ ↓
入力を減らす 判断を助ける 結果を作る
│ │ │
作業代行 分析 制作
整理 比較 文章
検索 調査 画像
入力 評価 動画
┌─────────────┐
↓ ↓ ↓
失敗を減らす 仕組みを作る 体験を作る
│ │ │
チェック 自動化 娯楽
検証 テンプレ 物語
監査 マニュアル ゲーム
この分類にすると、「自分は何が得意なのか」から始めなくてもいいんです。
まず、
「世の中では、そもそも何に金を払っているのか?」
を見ることができます。
そして、ポジさんの場合は少し変わった候補もある
これまでの話を踏まえると、単純な「作業者」だけではなく、
「複雑なものを構造化する」
という方向も候補には入ります。
たとえば、
-
情報がバラバラになっている
-
何が問題なのか分からない
-
議論が噛み合わない
-
事実と解釈が混ざっている
-
判断基準が曖昧
-
業務の責任範囲が曖昧
-
誰が何を決めているのか分からない
-
記録がない
-
手順だけあって目的が分からない
こういうものを、
「何が起きているのか見える形にする」
ことも、一種の市場価値です。
ただし、ここは注意が必要です。
「自分が面白いと思う問題」と「誰かがお金を払って解決したい問題」は別物です。
ここを混同すると、副業としてはまた「自分の考えを発信する」だけで終わる可能性があります。
今は「何が売れるか」を決めなくていい
むしろ次の段階では、
「この中で、自分ができそうなものは何か?」
ではなく、
「この中で、自分がやっていて苦痛が少なそうなものは何か?」
を見るほうがいいと思います。
そしてもう一つ、
「これは自分なら、他人より少し細かく考えられそうだ」
というものを拾う。
「好き」「得意」「才能」まで要求すると、途端に選択肢が狭くなります。
まずはこの12分類を市場価値の地図として置いて、その上で「自分が差し出せそうな場所」を探す。
この順番のほうが、「何も思いつかない」という状態から抜けやすいです。