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日本が30年間成長しなかったのはなぜ?
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まず事実を見ましょう!
日本が成長していないことは名目GDPの動きで確認できる。
これと同じような図があれば、関係がありそうだという推測がつく。
それが名目民間設備投資の推移と名目政府投資の推移だ。
設備投資はGDPの構成要素。民間設備投資が伸びなければGDPも伸びない。
政府投資は政府が決めること。設備投資は民間の経営者が決めること。だから、民間の設備投資を政策で決めることはできない。だけど、政府投資は政策としてやることができる。
統計分析では、政府投資が少ないと、その波及効果で民間の設備投資も少なくなる。それと金利が高いと設備投資が少なくなる。
日本はずっと金融緩和をしてきたと言うけれど、実はもっと下げなければいけなかった。日本だけお金の伸び率が世界でビリだったことが証拠。
政府の仮想的な金利に基づいて、それより社会的便益が大きいか小さいかで判断して決まるのが社会的割引率。
日本の社会的割引率は30年間4%
その4%を超えることができなかったから政府投資が少なかった。他の国は国債金利と同じにしている。それなのに4%に決めてしまったことがまずかった。
お金を出さなかったのは日本銀行の責任。社会的割引率が高すぎたのは財務省の責任。
日本のお金の伸び率は世界でビリなのは事実なのに、それを言わない。だから、日本銀行がずっと金融引き締めをやっていたことが表に出ない。借金が嫌だから政府投資を少なくする。だけど、借金をしてでもちゃんとした投資をしないとダメだった。